結局は使う人次第
テレビをつけてニュースを見るたびに、痛ましい事件が報道されています。殺人や子供の虐待など、本当に胸が痛みます。その中で最近よく聞くのが、「共犯の○○とは大手SNSで知り合って…」や「出会い系サイトで知り合った」などの言葉です。ITに携わる人間としては、少々耳が痛い話ではありますよね。
しかし中には、そういったサイトやSNSなんかがいかにも犯罪の温床であるかのような物言いをする方がたまにいらっしゃって、正直腹立たしい部分でもあります。
こういう言い方をするとなんですが、テレビでの報道はそういう技術を悪役にしたがっているような感じがすることがあるんですよね。私の考えすぎかもしれませんけど。
確かに、SNSや出会い系から犯罪が発生したり、実際にそれがきっかけになってしまう場合もあるのでしょうが、正直それは舞台が変わっただけだというふうに私は認識しています。
というのも、一昔前はそれがテレビの影響やラジオの影響だったりしたわけですから。広義の捉え方をするならば、テレビやラジオもITの一種なんですよ。そもそもITってのは通信技術ですから、そういう意味ではテレビもラジオも新聞もその一種ということになるんです。媒体が違うというだけで、本質は一緒なんですね。
だからと言ってそういう犯罪を肯定する気はさらさらありません。要は、どんな技術も使うのは人間ですから、そこを注意してもらいたい、という話です。どんなものもあくまでも人ありき、ですので。 今や小学校においても、ITのネチケットやマナーを学ぶ場が提供されているところもあります。それほど、使う側のモラルが重要視されるということ。
いくら最新の利便性に富んだ技術が世に提供されたとしても、使う側のモラルがいっこうに上昇しないことには、世の中に必要とされるものにはならないのです。
以上、最近テレビを見ていてちょっと腹が立ったことでした。
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